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パソコンの選び方について【ベンチマーク選定】【2019年版】

パソコンの選び方として、まず注目されるのが「CPU」です。
「CPU」とはパソコンの脳となる部分で、演算処理を行う部分です。
この性能が低い場合、メモリ等の他のパーツを性能の良い物にしたとしても、処理を行う中心となるCPUがボトルネックとなり、結局は動作が遅いPCになります。
ここでは新しいパソコンの選び方として、ベンチマーク選定を紹介します。

目次

ベンチマークとは

比べる同類物との差が分かるような、数量的や質的な性質(の組)。 「性能の―テスト」

CPUにおいてのベンチマークを簡単に説明すると、
あらかじめルールを決めた中でCPUに処理をさせ、その結果をその他のCPUと比較出来る様、数値化(スコアに)した物となります。
この後に出る「PassMarkスコア」とは、ある測定ルールにより測定されたスコアの一つとなります。

また、ドラゴンボールのスカウターにより測定される「戦闘力」も、スカウターによって測定されたベンチマークスコアの一つで、
「戦闘力」として表された数値を比較する事で、キャラクターの強さが簡単に比較できる様になっています。

そのためCPUにおいても、ベンチマークスコアを用いる事で、
実際に使用した際のパフォーマンスに近い比較が容易となります。

CPU毎のPassmarkスコアの確認方法は至って簡単で、PassMark Softwareさんのページでスコアが掲載されており、
気になるCPUがある場合は、
Googleで「CPU型番 passmark」と検索する事で確認する事ができます。

CPUのベンチマークスコア確認方法


筆者の使用しているPCのCPU「Core i7 2700K」のスコアを確認した際は以下の様な流れとなりました。

「CPU型番 passmark」と検索する

cpubenchmark.netのページを開く

赤字のCPU Markのスコアを確認する

i7 2700KのPassMarkスコアは「8697」という事がわかりました。

周波数の比較では何故ダメなのか

実は、市販のCPUの周波数は2010年あたりに既に頭打ちしており、
単純な性能比較に使用できない状況になっています。

周波数が頭打ちしているためCPUの処理速度は2010年あたりから早くなっていないのかというと、
そう言う事でもなく、周波数以外の要素を変えて高速化を図る事が主になった、というのが現状です。

現在においても、低周波数のCPUを搭載したPCを見かける事はありますが、
0.5-2.5GhzのCPUを搭載しているコンピュータはノートパソコンやタブレット等となります。

参考
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Intel_microprocessors

CPUが早い場合はHDDがボトルネックになる

ここでは細かい説明はしません。
動作が早いPCはHDDを搭載していません。
待たされたくない場合はSSD搭載を条件に入れましょう。

また、メモリを沢山搭載する事で動作が早くなる事はありません。
早くなった場合、今まで不足していたためにHDD又はSSDをメモリ変わりに使用(ページング)していたと考えられます。

メモリは沢山載せる?

メモリは必要に合わせて増設する事をお勧めします。
市販のノートPC等のメモリ交換は簡単に行える様になっています。
例外としてSurfaceなどの増設・変更ができないPCもあるため、
その際は充分な量のメモリを搭載しておく必要があります。

また、メモリにもメモリクロックがあり、アクセス速度が異なるメモリが存在します。
ただし、メモリを搭載する事で動作が早くなる事はありませんし、動作への影響は微々たるものです。

もし増設により動作が早くなる場合には、既に不足していたためにHDD又はSSDをメモリ変わりに使用(ページング)していた、という事が考えられます。

現在のアツいCPU達

デスクトップPCやノートPC向けのCPUを開発しているメーカーはAMDとIntelがあります。
AMDは最近まで、IntelのCPUの性能に圧倒されていましたが、Ryzenの登場により、流れは変わってきています。(と筆者は感じています。)

私は以下の理由からRyzen 2700Xをオススメしています。
・性能としてはPassmark16983でi7 9700Kと同等
・価格としてはi7 9700Kよりも1万円以上安い

Intel Core i9 シリーズ

Intel がメインストリーム 向けのハイエンドモデルとして出しているCPUとなります。
昨年に発表、発売され話題となりましたが、Core iシリーズの世代としては9世代となります。

Corei9-9900K

コア数:8コア/16スレッド
周波数:3.6Ghz/最大(ターボブースト時)5.0Ghz
価格:70980円 (2019/02/25時点)
Passmarkスコア:20168(Passmark Softwareより)

Intel Core i7 シリーズ

Intel がメインストリーム 向けのハイエンドモデルとして出していたCPUとなります。
Core i9シリーズの発表で上座を奪われましたが、Core i9が非常に高価なため、
未だに人気なのはこちらのCore i7シリーズとなります。

Core i7-9700K

コア数:8コア/8スレッド
周波数:3.6Ghz/最大(ターボブースト時)4.9Ghz
価格:51680円 (2019/02/25時点)
Passmarkスコア:17254(Passmark Softwareより)

Intel Core i5 シリーズ

Intelがメインストリーム向け、ミドルクラスとして出されているCPUとなります。
このクラスのCPUでも、ゲーミングPCとしてはオーバースペックまだまだ余裕のある処理速度です。

Core i5-9600K

コア数:6コア/6スレッド
周波数:3.7Ghz/最大(ターボブースト時)4.6Ghz
価格:32950円(2019/02/25時点)
Passmarkスコア:13441(Passmark Softwareより)

Ryzen Threadripper , 7 シリーズ

AMDがメインストリーム向け、ハイエンドクラスとして出しているCPUとなります。
このシリーズの登場により、Intel1強の状況は崩れつつあります。

Core iシリーズの様にRyzenの中にもシリーズがあり、性能は以下の様になっています。

Threadripper > 7 > 5

Ryzen Threadripper 1900X

コア数:8コア/16スレッド
周波数:3.8Ghz/最大4.0Ghz
価格:36954円(2019/02/25時点)
Passmarkスコア:16033(Passmark Softwareより)

Ryzen 7 2700X

コア数:8コア/16スレッド
周波数:3.7Ghz/最大4.3Ghz
価格:34648円(2019/02/25時点)
Passmarkスコア:16983(Passmark Softwareより)

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